人生と仕事の段取り術/小室淑恵

人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

第1章 「残業は仕方がない」という意識を変える
第2章 残業スパイラルから抜け出すスケジューリング術
第3章 残業スパイラルから抜け出すための仕組みづくり
第4章 コミュニケーション上手は残業知らず
第5章 チームワークで残業スパイラルから脱出する
第6章 プライベートも段取りよく過ごす

素晴らしいことに、僕の誕生日に出版された本。
どうでも良いことだけども。。

概要としては、仕事の段取りを良くして残業を減らし、私生活の時間の割り当てを増やそう。そのための考え方と、具体的なヤリカタを実例で示そう。と言うことが書かれている。年配の人でもつい数日前に入社式にでた新社会人でも読めそうな本だ。新書だから電車の中でも読めるとても良い本。

読んでるウチに付箋を貼り付けたのはここらへん。

P.37
女性のライフステージ別に100%の愛情配分がどう変わるかを調査したところ、夫への愛情曲線は、出産直後を境に回復組と低迷組に二極化することがわかりました。この二極化の理由をさぐったところ、「子供が乳幼児期に夫が一緒にやってくれたか否か」という設問への回答と極めて高い相関関係があったそうです。

だそうだ。自分の結婚はあるんだかないのだか不明だが、子育てをまったくしない夫は愛情曲線がだだ下がりらしい。職場の同僚が仕事ばかりで家庭を顧みない場合には、それとなく配慮できるようにならないとな。家庭が大変な人が、職場でポテンシャルを発揮してくれるには、早く帰宅させなくちゃ仕事に頑張れる職場環境にならない。

P.41
終わりをどこに置くかで、仕事のはかどり具合は全然違ってきてしまうものです。ある脳科学者の方も「脳はタイムトライアルを設定したときにいちばん活性化し、クリエイティビティーが豊かになる」とおっしゃっていました。

ウチの会社は残業だらけだったが、残業が原則禁止になった。残業が禁止になったので、休日出勤もそれなりの業務理由がないともちろんダメだ。残業し放題だった以前と違って、定時時間というタイムトライアルが続く事に強制的になったのだが、みんなクリエイティビティが豊かになるのが期待できる。毎日23時まで仕事をして翌日も朝から仕事では、創造的な仕事ができる人は一握りになるのは自然なことだと思う。ある意味終電がリミットにされていたが、体がついてこないからなぁ。。残業代が軽減された分、会社の利益率ががっぽがっぽ上がって賞与に反映されたらどれだけ嬉しいことか。

P.66
朝のギリギリ出社をやめる

先週まではこんな感じだった。出社時間ギリギリや数分遅刻し、メールチェックをしつつ朝食をとっていた。多数の人が業務を開始している中に何人かはこんな感じだったけど、正直言ってカッコワルイ。自己管理ができていない証拠だし、仕事にも余裕が持てない。生産性という意味よりも、「見栄えの良さ」ということで改善したい。これは明日からでも取り入れるべき課題だ。同じチームの人にもこの習慣がうつりつつあるしね。みんなゴメン。

P.133
インプットしたら、どこかでアウトプットする
 段取り上手になって会社から早く帰るようになると、本を読む時間もたくさんできます。それだけでも素晴らしいことですが、本で読んだ内容をさらに深く脳にインプットする方法を、知っていますか?
 それは、どこかでアウトプットすることです。

他の本でも言及されていた。昨日読み終えた「思考の整理学」でも同じ趣旨の事が書かれていた。僕の場合にはBLOGで書くことでアウトプットするようにしたい。誰かに話すのも良いけど、本を読み終える度に誰彼かまわず話していたら疲れるし、メモの意味でもエントリとして残すことにしている。文章を書く練習も兼ねているけど、後日になって見直したりすることが少ないな。

P.146
自分にだけわかるようなメモではなく、上司に見せるためのメモをとるのです。

目から鱗だ。と思ったが、議事録の取り方と同じだった。会議中のメモは議事録に使えるような取り方をしているので、出席者以外にわかるように書いている。そう考えれば、他のことに使っていることを、上司からの指示でも同じようにするだけ。簡単な事なのだけど、発想の転換なのだな。メモだと思うよりも、資料としての価値も持たせれば、その指示を他人に展開するするのにも使える。上司だけでなく、顧客の要望についても応用できそうだ。

P.191
チームでメールを共有する

ホリエモンのビジネス術でも言及されていたと思う。あちらは会社全体のメーリングリストだったのが驚きだったけど。些細な事であれば、twitterIRC的なもので、状況を共有するのはダメなのだろうか?SEみたいな仕事であれば、設計書一つでも色々な部分を段階的に手がけることになる。悩んでいる部分があれば、状況を更新しないことで先に進まないことがわかる。こまめに更新されればスルスルモードに入ったことがわかる。ゾーンに入ると更新がされない、他人から見たら止まっている状況だから割り込みが入りそうだが。イントラネットのみの通信にするとかしないと、社外秘の情報が漏れないか心配だけど。こういうサービスを提供したら儲かるだろうか?セキュリティ対応版は有料、筒抜け版は無料で敷居を下げるとか。

P.206
肝心なのは毎日タイムプレッシャーを脳に与え続けること。それが、脳の処理を活性化させ、時間内で高い能力を発揮するためのトレーニングになるのだそうです。

耳が痛い。マイペースに行動する性格の僕にとっては、タイムプレッシャーは滅多に受けていなかった。脳の処理が活性化される習慣が、自分にないのはとてももったいないこと。お金をかけずに心がけ一つで「高い能力を発揮するためのトレーニング」になるのならば、時間の無駄遣いにも程がある。タイムプレッシャーを心がけよう。

P.232
食品は宅配業者を利用することに。

僕の場合には、食材を買いだめしておくと全て食べるのが大変なので、外食比率が高いのでそのままでは真似できない。なので、「買い物の手間を省く」ためにやっているのは本の購入は通販で済ませている。目当ての本が決まっている場合にはネットで探せば新品であれば大概見つかる。古本であってもamazonマーケットプレイスで入手することが可能だ。店頭で置かれている本を衝動買いすることも楽しいが、探しに歩き回る時間を考えると、通販で探す時間の手間を省くというのはとても効果が高いと思う。電気製品も店頭で探すより、自宅に届けて貰うと持ち帰りの手間が省けてステキだ。

P.246
職場以外で人とのつながりを持つ

僕の場合はこれが薄いな。仕事でくたびれていると、週末ですら外出せずに過ごしている。催し物に出かけることもあるが行ったらすぐに帰宅している。狭い世界で閉じこもっていると広い価値観が持てなくなるし、人生が楽しいものとは言えないだろう。