ビジネスで失敗する人の10の法則
コカ・コーラ元社長のドナルド・R・キーオが書いた本を読んだ。
ウォーレン・バフェットと友達らしく、序文までがバフェットが書いている。
帯を見ると、ビル・ゲイツ、ジャック・ウェルチ、ルパート・マードックが推薦しているらしく豪華な推薦をされていた。
内容は、10の法則といいながら、おまけが付いて11個の法則が書いてある。
それぞれの法則に、筆者の経験を交えて教訓らしき物を書いていたりするけど、日本ではなじみが薄いことを書いていたりするから、実感が沸かない。
想定している読者が、部下をそれなりの大人数で持っている人が前提の書き方だ。
アメリカの本だと、日本で書かれた場合と比べて書き回しが回りくどいから困る。アメリカの読者は、具体例を山ほど挙げないと分からない人達が多いのだろうか?
本の所々に半ページほど使って、有名な人達の残した言葉が記載されている。その中で解くに覚えておきたい言葉は
P.59
意見を決して変えない人は、
たまり水のような物だ。
心が腐ってくる
―ウィリアム・ブレイク
過去に上手くできた経験があれば、それにすがりつきたくなる。
過去に失敗した経験があれば、それの原因だと思っている事は決してしたくなくなる。
環境が変われば成功も失敗も変わってくるはずで、経験に固執することなく、周りの人達の意見はできるだけ尊重できるだけの心の余裕は作るべきだ。
このページの数ページ後にはこんな事まで書かれていた。筆者はそれほどに主張したかったのだろうか?
P.66
自分の言葉や行動をほめてくれる
忠実な人ではなく、
自分の間違いを
親切にとがめてくれる人のことを
考えるべきだ
―ソクラテス
心を腐らせないようにしたい。
それを実現するために、おまけに付いていた11則目
仕事への熱意、人生への熱意を失う
はとても大事だ。
毎日毎日、残業が続いていると心が折れてくる。
悲観的になればなるほど良い仕事から離れていき、生産性が落ちる。すると、残業をしなければならない状態が延々と続いていってしまう。悪循環を自分で作りだし、間抜けな状態となる。
何事も前向きになれる、楽観主義を貫きたい。
悲観主義で上手くいく事なんて無いのだから。
- 作者: ドナルド R キーオ,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/04/21
- メディア: 単行本
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